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永井吐無―宇宙とペン画―展・鑑賞記

梅雨入り前の不順な気候の中6月17日(月)~23日(日)ギャルリー・コパンダール、中央区京橋2-7-6京二小林ビル1Fで故永井吐無さんの個展が開催されました。4月1日に突然死去された永井さんの奥様が永井さんのお志を引き継ぎ開催された個展でした。

永井さんとのお付き合いは数年前にさかのぼる極短いお付き合いでしたが、奥様も含め最近、人との交流で数少ない心の通い合う友を得た感がしていましたので故人となられたことは大きなショックでした。絵を描くことはわが命とは画家を志す者の常套句ですが、永井さんこそは正にその言葉通りの人でした。

永井さんの描く絵は実に繊細でそのデッサン力は神の手と思っています、更にその写実の中に秘めたロマンと深い精神性は気品に満ちた永井吐無ならではの世界を創造しています。

数多くの画家とのお付き合いがありますが、俗に世に言う権威などと無縁な孤高でこれほど真摯に日本人画家の誇りをもってわが筆を愛で日本人であることを誇りに持って世界に永井芸術を訴えたようとした人を亡くしたこと、残念に思います!故永井さんのご冥福をお祈りしながら家内共々個展を後にしました。                                           森  務

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